フィリピン語で「すばやい」のが由来だけあって猛スピードで迫ってきた19号はスポ少の準決勝日をふっ飛ばし、各所の招待試合もふっ飛ばし、我がホームタウン岩切にも甚大な被害を及ぼしやがった。県南、県北の河川の氾濫を引き起こしホームグランドのある七北田川河川敷でも堤防の半分まで濁流が押し寄せ川沿いの家々も避難し、低い土地では車が水没するほどの降雨量を記録した。
12日の夜中から雨足が強くなり携帯からは避難勧告を知らせるメールが引っ切り無しに鳴り、
消防車のサイレンと避難勧告を告げるアナウンスが鳴りやまない。
無情にも夜が空ける。
そこには河の一部となった無残なホームグランドであった。
バックネットには無数の流木とゴミの山、濁流に押し流されたレフトポールと外野フェンス
毎週子供達の声が響き渡り、数々の思い出が詰まったグランドが泥の下敷きとなってしまった。
無力感が身体中に広がり脱力感でいっぱいになった。
なんて朝だろう・・・と
水が引いたグランドにはどうやって流れて来たかを想像するに難しいぐらいの大木
くるぶしより上まで埋まるヘドロ
秋スポと新人の練習をしなければならないのに再開のメドが立たないことしか浮かばない・・・
しかし河川敷グランドであるが故にこの試練は初めてに非ず。
私だけでも2度目の出来事で、ある父は3度目だと。
そしてここからがチーム岩切だった。
朝の8時にはすでに先発隊がグランドに入り復旧の段取りに取り掛かりユンボ、ユニック車と次々と重機が動き出し、被害が少ない家庭から父母達が順次グランドの泥掻き、子供達も泥掻きを手伝いなんとOBの父母までもが泥掻きを手伝って頂き見る見るうちにバックネットのゴミがへり
夕方までにはレフトポールがまたいつものように勇ましく立ち上がり
また、14日は新人戦の為5年生達父母には試合を応援してもらい、6年生父母が中心になって細かい所の復旧とOBの父母と沢山の支援者の力を借りてグランドの慣らし作業を一日やってくれたおかげでここまで回復することが出来た。
たった2日でここまで復旧出来たのは岩切少年野球クラブの力だと率直に思う。
出来る人が出来ることをやり、驕ることなく子供達の為にと力を貸してくれる。
選手達よ!この恩に報いるのはいいプレーをしていい報告をすること!
今回お手伝い頂いた全ての方、また事情でグランドには来れなかったけど心配して頂いた全ての方々に心から感謝致します。
皆様のおかげで子供達はまた大好きな野球をやれます!
今後とも引き続き子供達を見守っていただけたらと思います。
また、今回の災害で被害に合われた方に心からお見舞い申し上げます。
さあ心機一転気持ちも新たに先ずはスポ少取る!
何がなんでも優勝するぞ!
チームみんなで頑張ろう!
でもいつやるんだ?